希少価値の高い倉敷帆布
オリジナルの帆布作りは、岡山県・倉敷市で130年ほど続く生地屋さんの、一本の糸から始まります。帆布(はんぷ)は、無染の綿や麻の糸を撚り、平織りにした布のことです。いわゆるCANVAS(キャンバス)と呼ばれているのが、帆布です。特徴は、目が詰まっていて丈夫、水漏れしないのに通気性に優れていることで、古くから船の帆や馬具、カバンや作業用ジャケットなどにも用いられてきました。
糸から生地にする工程で、織機が使われます。TANOTIの生地を織っているのは、日本に数台しかないベルギー製の旧式シャトル織機。
今では部品がなく、熟練の職人さんによってメンテナンスされながら使われています。なぜ、そのような非効率なことをするのでしょう?それは、この旧式シャトル織機でしか織ることのできない、絶妙な風合いの生地が織れるからです。大量生産で使用される織機に比べ、生産量はとても少なく、一日で織れる量も限られているので、希少価値の高い生地と言われています。