柿渋染め / 15.2oz Heavy weight / レザーハンドルトート
柿渋染め / 15.2oz Heavy weight / レザーハンドルトート
製品ストーリーの始まりです。
希少価値の高い倉敷帆布
オリジナルの帆布作りは、岡山県・倉敷市で130年ほど続く生地屋さんの、一本の糸から始まります。帆布(はんぷ)は、無染の綿や麻の糸を撚り、平織りにした布のことです。いわゆるCANVAS(キャンバス)と呼ばれているのが、帆布です。特徴は、目が詰まっていて丈夫、水漏れしないのに通気性に優れていることで、古くから船の帆や馬具、カバンや作業用ジャケットなどにも用いられてきました。
糸から生地にする工程で、織機が使われます。TANOTIの生地を織っているのは、日本に数台しかないベルギー製の旧式シャトル織機。
今では部品がなく、熟練の職人さんによってメンテナンスされながら使われています。なぜ、そのような非効率なことをするのでしょう?それは、この旧式シャトル織機でしか織ることのできない、絶妙な風合いの生地が織れるからです。大量生産で使用される織機に比べ、生産量はとても少なく、一日で織れる量も限られているので、希少価値の高い生地と言われています。
自然が生み出す天然染め
生地になったら、染色の工程に入ります。染めの原料となる【柿渋】は、7月~9月ごろのまだ青い柿を、潰し、絞り、醗酵させた液体を使用します。
染めの工程では、染色の職人さんが1反(約50m)のとても長い生地を専用の機械を用いて、染料の絶妙な配合を元に染めていきます。ここでも、染色職人の長い経験による技術が求められます。生地、天然染料、お湯を主に用いて染めていきますが、日本は四季が存在するので、その季節の気候状態によって染めにムラが出てしまいます。天然染めを高いクオリティでコントロールするために、すべてを機械に任せるのではなく、職人さん自らの経験から生まれる勘を頼りに調整しながら仕上げていきます。
そうして染め上がった生地には、化学染料では出せない、天然染料だからこその風合いと色に染め上がります。一つとして同じものはない、これが天然染めだからこその魅力です。
パーツにも経年変化するものを。
TANOTIの製品コンセプトとなっているのは、「経年変化」です。時間の経過とともにマテリアルのもつ風合いに深みが出て、使い初めよりも魅力が増していくものです。身近なものでは、本革がイメージしやすいかと思います。
このバッグで採用した「経年変化」するマテリアルは、天然染めの帆布だけに留まらず、パーツ類にも採用しています。ハンドルに採用している革は、「牛の本革」。それに、生地が切れないように補強のためつけているリベットは、「銅」を採用しています。
・生地=天然染め帆布
・ベルト類の革=牛本革
・リベット=銅
どれを取っても使い込んでいく時間の経過とともに、風合いが増していくマテリアルばかりを選びました。環境にも優しく、バッグを使い込んで育てていく楽しさを感じていただけたら幸いです。
商品情報
商品名 :天然染めレザーハンドルトート / 柿渋
生産国:日本製(岡山県)
材質:生地:倉敷帆布(天然染め / 柿渋) / ハンドル:牛革 / パーツ:銅
サイズ:ショルダー 97cm / 持ち手 39cm / ボディ H 32cm W 45cm / マチ 19cm
備考:【 洗濯可能 】天然染料の性質上、色落ちしますので他のものと一緒に洗わないでください。生地の性質上、多少縮むことがあります。アイロン掛けの際は、あて布をしてください。こちらの商品は天然染めを生地に施しているため、個体差がございますが、天然染めならではの魅力として捉えていただけましたら幸いです。